クリスマスを間近に控えた12月の中旬、 下稲葉のいちご生産農家さんを訪ねると、 ルビーを思わせる真っ赤でつややかないちごを パック詰めしている真っ最中でした。 栃木県の特産物といえば、まず真っ先に思い浮かべるのがいちご。 果実の女王様といっても過言ではないいちごは 県内でも多くの地で栽培されていますが、 その中でも壬生町はいちごの一大生産地です。 栃木県における本格的ないちご栽培は戦後からですが、 平成11年に発行された『栃木いちごのあゆみ』という本によりますと、 ここ壬生町は県内でも比較的早くから栽培されていたとのこと。 昭和26年頃静岡から取り寄せて、自家用として栽培、昭和28年に 初出荷したのが最初と言われています。 今回取り上げた壬生町下稲葉のある稲葉地区でいちごが栽培されたのは、 昭和31年から。その3年後の昭和34年には壬生いちご生産出荷組合が 結成されたそうです。
そして後日、私達は収穫作業の取材に伺いました。 地面に這うように植えられているかと思いきや、 腰の高さあたりでいちごが摘み取れるように調整してあります。 …なるほど、これならかがんで作業しなくて済みますから 腰への負担も軽そうですね。 この日伺ったいちご農家の梁島さんは、いちご作りをお父様から 引き継いでいますが、梁島さんはまた自分なりに独自の工夫を重ねています。 上記のような工夫もその一つです。 収穫をしている女性の方は手際よくいちごを摘み取り、 そして瞬時に規格外のいちごを選別していました。 さすがベテランです! ハウスの中は、甘酸っぱく香しい匂いでいっぱいでした。 さて、後日、道の駅みぶで地元産いちごを使った 「いちごのソフトクリーム」を食べました。 これがまた濃厚だけど後味がさっぱりとした上品な味にびっくり。 甘さと酸味のバランスがとてもよい壬生町産いちごのよさを 余すところなく味わえました。 みなさんもいかがですか…!!
この記事は2012年2月29日 水曜日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、壬生町 下稲葉のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。