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昔、鬼怒川はしばしば洪水を引き起こしたため 「暴れ川」とも称されていました。 鬼怒川中流域にある、さくら市の大中という集落には 「浮島地蔵」と呼ばれる古いお地蔵様があります。 このお地蔵様、江戸時代に鬼怒川上流の五十里湖が決壊して起こった 五十里洪水の時にも流されないで残ったことから、人々の間では 「洪水が起こったらあのお地蔵様のところへ逃げろ」と言われていたそうです。 ここは台地ということですから、少し高台にあったのでしょうね。 耕地整理が行われて、広大で真四角の田んぼが増える中 この大中の界隈は、昔の農村の面影が残る地域です。 古来からとうとうと流れる鬼怒川ですが、 その流域の環境は大きく変わってきています。 洪水が多発した時代、川は肥沃な土を運び、 自然の自浄力を保っていました。 しかし、蛇行していた川はまっすぐにされました。 水量も少なくなりました。 氾濫しない河原には外来植物がはびこるようになりました。 時代を映しだす川の姿がそこにあります。 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。 この記事の内容は2011年6月18 日に放送終了しましたが、栃木県のホームページで お聴きいただくことができます。 認定地名、さくら市 大中をお探しいただくと、ラジオのアイコンがありますので クリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 お寄せいただいた方には、CRT栃木放送オリジナルグッズを進呈致します。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ!