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宇都宮市の北西、古賀志山の麓にある古賀志町は りんごや梨などの果樹園が広がり、里山の景色が残る自然豊かな地域です。 古賀志山はパラグライダーのメッカで、休日ともなると たくさんの愛好家が空を舞います。 この地域の農地を潤している「唐沢溜」と呼ばれる溜め池があります。 取材で訪れた1月下旬、薄曇りで気温が上がっていなかったせいか、 溜め池には厚い氷がはっていました。 123aa4ef.jpg
この溜池のすぐそば、城山西小学校の校庭に大きなしだれ桜があります。 それが、「孝子桜」という樹齢約400年以上ともいわれる古木です。 「孝子桜」は地域のシンボルと呼ぶに相応しいしだれ桜。 地域の人々に愛され、大切に守られていますが、 さすがに老木なので、地元の人々によって手厚い保護を受けています。 古賀志町では「城山西小学校と地域振興を考える会」を中心に、 住民とともに地域の交流や環境保全活動に取り組んでいます。 その活動のシンボルとなっているのが、この「孝子桜」です。 「孝子桜」には、孝行息子の伝説が残されています。 この地域の皆さんの活動には、伝説「孝子桜」に通じる 優しい想いに満ちているようでした。 番組では、この伝説を下野民話の会の小板橋武さんに語っていただきました。 地域にとって大切な存在である「孝子桜」。 この伝説に託された『優しい想い』は、地域の人たちのみならず、 多くの人たちにも通じ合うのではないでしょうか。 ずっと昔から地域の人たちの営みを眺めてきたであろう「孝子桜」。 今年の春も、その美しい姿を見せてくれることでしょう。 春はもうすぐです…。 88848a29.jpg
この記事は2012年3月5日 月曜日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、宇都宮市 古賀志町のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。

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クリスマスを間近に控えた12月の中旬、 下稲葉のいちご生産農家さんを訪ねると、 ルビーを思わせる真っ赤でつややかないちごを パック詰めしている真っ最中でした。 栃木県の特産物といえば、まず真っ先に思い浮かべるのがいちご。 果実の女王様といっても過言ではないいちごは 県内でも多くの地で栽培されていますが、 その中でも壬生町はいちごの一大生産地です。 栃木県における本格的ないちご栽培は戦後からですが、 平成11年に発行された『栃木いちごのあゆみ』という本によりますと、 ここ壬生町は県内でも比較的早くから栽培されていたとのこと。 昭和26年頃静岡から取り寄せて、自家用として栽培、昭和28年に 初出荷したのが最初と言われています。 今回取り上げた壬生町下稲葉のある稲葉地区でいちごが栽培されたのは、 昭和31年から。その3年後の昭和34年には壬生いちご生産出荷組合が 結成されたそうです。 b3c7bc99.jpg
そして後日、私達は収穫作業の取材に伺いました。 地面に這うように植えられているかと思いきや、 腰の高さあたりでいちごが摘み取れるように調整してあります。 …なるほど、これならかがんで作業しなくて済みますから 腰への負担も軽そうですね。 この日伺ったいちご農家の梁島さんは、いちご作りをお父様から 引き継いでいますが、梁島さんはまた自分なりに独自の工夫を重ねています。 上記のような工夫もその一つです。 収穫をしている女性の方は手際よくいちごを摘み取り、 そして瞬時に規格外のいちごを選別していました。 さすがベテランです! ハウスの中は、甘酸っぱく香しい匂いでいっぱいでした。 さて、後日、道の駅みぶで地元産いちごを使った 「いちごのソフトクリーム」を食べました。 これがまた濃厚だけど後味がさっぱりとした上品な味にびっくり。 甘さと酸味のバランスがとてもよい壬生町産いちごのよさを 余すところなく味わえました。 みなさんもいかがですか…!! 1e53cae7.jpg
この記事は2012年2月29日 水曜日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、壬生町 下稲葉のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。

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栃木市にある都賀町大柿は足尾山地の麓にあります。 「花の江の郷」などの野の花植物園や大柿花山などの他に 菜の花畑などがあって、春になると花々であふれるというこの地域は 初夏には蛍も舞う、自然ゆたかな田園地帯です。 兼業農家の方が多い地域ですが、日ごろ田んぼや畑を目にしても 実際に土に触れる機会の少ない子供達が多いのが現実です。 都賀町大柿ではそんな子供達に「食と農」の営みを 継承していくための試みが地道に、でも着実に行われています。 地域の小中学校では「食育」の授業や毎日の給食を通して、 食と農のつながりを学んでいるのです。 この日は郷土料理について学ぶということで シモツカレを取り上げていました。 8aa9bc32.jpg
ところで、30〜40代の複数の県内出身スタッフによりますと 米どころ栃木県にもかかわらず、給食ではおいしくお米を 食べた覚えがないという話を聞きます。 県内の多くの学校給食では、アルマイト製(たぶん)の容器で 個別に炊いているところが多いようですが それだとお米の水分が飛んでしまうのでしょうか。 せっかくのコシヒカリが、美味しく食べてもらえないなんて なんとももったいない話です。 でも、ここ赤津小学校は違います! 家庭用炊飯器で炊いているのですから! ごはんの残食率がグンと減ったといいますが 子供のころの刷り込みは大切ですから。 子供達においしいお米を食べさせなくて、 米食を増やそうなどとは言えませんよネ。 これはうらやましい限りです。 62da0b44.jpg
その他に、この地域の契約農家さんが生産した農産物を学校給食に 提供するという取り組みも行われ、 さらには、この農家さんと収穫体験をしたり一緒に給食を食べるなど お互いに顔の見える関係を築いているのです。 PTA、農家、学校、青果商さんが歩みよって実現した 食育の取り組み、これから他の地域へも広がっていって欲しいですね。 この記事は2012年2月27日 月曜日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、都賀町大柿のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。

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