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ここは、宇都宮市の下砥上町というところにある田んぼです。 9月中旬、地元の小学校の児童たちおよそ100名による 稲刈り体験を取材しに伺いました。 刈られた稲の株にハシッとつかまっている虫くんは (はて、イナゴではないし、なんの虫でしょうか??) 向こうにいる子供たちを遠目に日光浴中…。 さて、ここ下砥上町は、宇都宮の市街地から近いにもかかわらず とてものどかな田園風景が広がる美しい場所です。 この地域では「姿川環境保全会」の皆さんが中心になって 農地環境の保全活動を行なっています。 この日行なわれた、子供達の稲刈りなどの農業体験もその一つ。 田んぼが近くにあっても、非農家の子供は実際に農作業が どんなものなのかを経験する機会はなかなかありません。 体験することによって、いつもはただ 通り過ぎるだけだった田んぼの景色が きっと違って見えることでしょう。 農業は国の根っこ。 このような体験授業がもっともっとたくさんあったら、 将来の担い手の育成や、消費者として 農業を理解することにつながるのではないかなあ、と思いますが。 いつも口にしているごはんが、 誰がどんなふうに作っていて、 どんな経路をたどって 自分のところにたどり着くのか…。 身近に田んぼや畑がある農業県とはいえ、 私たちも取材を通して初めて知ることばかりです。 子供たちの陽気な声がはじける田んぼで そんなことを思った一日でした。 この記事の内容は2011年10月17日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名 宇都宮市下砥上町をお探しいただくと、 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 お寄せいただいた方には、CRT栃木放送オリジナルグッズを進呈致します。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ!

茂木町 深沢。南北に長い茂木町の南端、茨城県の県境に近い集落です。 9月中旬、この深沢にある棚田を取材に行って参りました。 8a916c5f.jpg
何かを狙っているこの鶏、田んぼの持ち主である 上野さんが飼っている鶏です。 稲を刈りとると、竹で組んだ竿に稲を手作業で干していきますが その作業中に、刈り取られた稲束の間から出て来るイナゴやカエルを狙って、 狩りを繰り広げる鶏たちの様子がなんともおかしくて、ほっと和む取材でした。 さて、近年棚田の美しい景色が知られるようになり、 カメラマンたちも訪れるようになりましたが、 この棚田を維持していくことは大変な苦労を伴います。 傾斜地というハンデを乗り越え、耕作地に変えた努力の結晶が この棚田なのです。 でも、一見すると昔と変わりないような棚田の景色ですが お話を伺うと、いろいろな変化があります。 昭和30年代に杉や檜が植林される前 この棚田の周囲にある林のほとんどは雑木林でした。 人々は雑木林に入って薪炭を作って売り、 木の実を落とす落葉樹の林は動物達にとって食べ物の宝庫でした。 時代が変わり、石油に変わると薪炭の需要はなくなり 植林された杉などの木材がよく売れるようになりました。 しかし、近年外国産の安い木材に押され、国産材が売れなくなると 次第に森林は荒廃していきます。 イノシシとなどの動物たちは、木の実の落ちない森林から えさを求めて人間たちの作った畑を掘り起こしてしまいます。 そして今、こうしたイノシシたちが畑に入らないように 畑の周りには電気柵が張り巡らされています。 里山は人の手が入った自然。 人の営みと自然の循環によってできたのが今の姿です。 田園の取材をしていると、自然とともにある農業(農林水産業も同じく)は 5年10年ではその効果や結果をはかれないものなのだなあ、と まざまざと感じさせられます。 以前は棚田の景色をただ美しいと思っていた私ですが その向こうにある景色が少しだけ見えたような気がします。 この記事の内容は2011年10月12日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名 茂木町深沢をお探しいただくと、ラジオのアイコンがありますので クリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 お寄せいただいた方には、CRT栃木放送オリジナルグッズを進呈致します。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ!

6月から始まりました「とちぎのふるさと田園風景百選」

みなさんお聴きいただいてますか?

さて、放送開始から4か月目に入りましたが

番組の取材でであった方々や出来事などを

みなさんにご紹介する「取材日記」がスタートします!

これまで取材した地域のこと、そして

これから放送する地域での出会いを書いてまいりますので

ぜひご覧ください!

それでは、まずは次回の放送 「芳賀町 東水沼」の

秋景色をご紹介しましょう。

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鏡のような水面に映る空や周囲の林が美しいですね…。

ここは、唐桶溜(かろけのため)という農業用の溜池です。

周囲には遊歩道もあって、春には池の周囲に咲く桜が見事だそうです。

この唐桶溜は今からおよそ300年前、この地の名主であった

岡田宗山(おかだそうざん)や土地の農民たちによって作られたものです。

水の確保に苦労をしたというこの土地の人々にとって

溜池は悲願でした。

大変な苦労を伴って完成したという唐桶溜ですが、

今年3月の震災で大きな役割を果たしたそうです。

そのお話は番組の中でご紹介します。

そのほか、この溜池にまつわる愉快なお話もあります!

この記事の内容は2011年10月10日に放送終了しましたが、

栃木県のホームページで お聴きいただくことができます。

認定地名 芳賀町東水沼をお探しいただくと、

ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。

番組では、皆様からの感想をお待ちしております。

お寄せいただいた方には、CRT栃木放送オリジナルグッズを進呈致します。

おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛

FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ!

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