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「アンバ様、大杉大明神、悪魔払って、ヨイの ヨイの ヨイ」 大天狗、小天狗が家々に駆け込んで、威勢良く唱え その家の厄を祓うお祭りが、ここ鹿沼市の板荷で およそ150年程前から続いています。 鹿沼市の無形民俗文化財に指定されている大杉神社のお祭り 「板荷のアンバ様」です。 61e4ff8e.jpg
毎年3月の第1土曜・日曜日におこなわれるこのお祭りは、四方を山に囲まれた 板荷地区に春の訪れを告げるお祭りとして、大切に守り伝えられています。 この「板荷のアンバ様」は、おとなりの茨城県稲敷市にある 大杉神社本社から伝えられ、神社のある地名「阿波(あわ)」が訛って 「アンバ様」と呼ばれるようになったといいます。 当日、小学生たちがもつ五色の旗に先導されて、大杉神社の神輿を守る 猿田彦(下の写真)、大天狗や小天狗などが板荷地区を2日間かけて 練り歩きます。 ちなみに、五色の旗には、「大杉大明神」と筆で書かれ、右下には五色の旗を 奉納した方の名前がしたためられています。 cb18fcb0.jpg
私たちが取材で訪れた3月3日は、数日前に降り積もった雪がまだ残る あいにくの曇り空でした。ところが、お囃子の方々の軽快なリズムにのせて、 歩いている私たちの足取りもいつしか軽快になっていました。 お囃子の笛と太鼓、鉦(かね)のアンサンブルが絶妙で、 聴いていて飽きません。 取材がひととおり終わった後でも、お囃子の軽快なリズムが いつまでも山にこだましていました。 3477f99b.jpg
この記事は2012年3月14日 水曜日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、鹿沼市板荷のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。

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栃木県の東部にある市貝町見上は、丘陵がひろがる地域で 丘陵部の谷あいには谷津田(やつだ)という田んぼがあります。 谷津田は水が常にたまっているため 湿り気を好むカエルや蛇などが多く生息します。 この地域には、そうしたカエルや蛇などをエサとする『サシバ』という タカ科の鳥が、春になると繁殖のために渡って来て、9月頃になると 今度は東南アジア方面に渡ります。 レッドデータブックにも登録されている貴重なサシバが生息する この地域は『サシバの里』として保護に取り組んでいます。 飛来数は本州でも1、2を争う数の多さとのことですから いかにここがサシバにとって子育てがしやすい土地かがわかりますね。 さて、この市貝町の塩田地区に『芳那の水晶湖』と呼ばれる 溜め池(写真上)が作られたのは今からおよそ40年前のこと。 芳賀町、市貝町、益子町、茂木町、そして那須烏山市といった 1市5町の農地を潤しています。 市貝町の見上には、この溜め池の掘削によって生じた残土が埋められました。 その土地の有効活用として作られたのが、平成18年にオープンした芝ざくら公園です。 広さ2.4ヘクタールにおよぶ芝ざくら公園は ピンク色が中心の見事な花の絨毯が一面に広がり、それは見事です。 ゴールデンウィークともなると県内外から沢山の人が訪れます。 下の写真は昨年5月のGW明け頃の公園です。 31268bd7.jpg
地元の人たちは「芳那の水晶湖ふれあいの郷協議会」を結成し、 年間を通して雑草取りや害虫の駆除などをしています。 花が咲くのは一時期ですが、その手のかけかたは子供の世話を焼くのと なんら変わらない。協議会の人たちはそういいます。 f8fa1693.jpg
秋になると、協議会の人たち5人ほどで苗作りを始め、 2月中に町の人々にも募集をかけておよそ200名で公園に植え込みをします。 その数約2万株。大変手間のかかる作業です。 ff870990.jpg
這って広がる芝桜はピンクの絨毯のようですが、その花の色によって モザイク絵画のように絵を描くことができます。 今年は冒頭でも書いたサシバをモチーフとした図案が描かれるそうです。 広大な芝ざくら公園にサシバが舞う春が楽しみですね。 さて、この芝ざくら公園では今年も芝ざくらまつりが開催されます。 期間中は地元商店や直売所が野菜やお菓子、花の苗などの販売を行っています。 また、年中営業している園内のレストランではおいしい蕎麦も味わえますよ! 実は、このレストランでは、これから地元の名物となりそうな『あるもの』が このお祭りでお目見えします…! 私もそれを食べるのがとても楽しみなんです…。 『芝ざくらまつり』 開催期間 2012年4月7日(土)〜5月13日(日) 入場無料 駐車場は芝ざくらまつり期間中のみ有料  (普通車/500円、バス/2千円、マイクロバス/千円、バイク/200円) お問い合わせは  市貝町芝さくら祭り開催実行委員会 TEL.0285-68-1118   協議会ホームページはこちら この記事は2012年3月12日 月曜日に放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、市貝町 見上のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。

県北東部にある黒羽地域はかつて那珂川の舟運が盛んで、 江戸や会津方面からの様々な品が行きかった黒羽の町は、 たいそうにぎわったといいます。 黒羽の町にある古い建造物や風情のある町並みには、 往時の賑わいを今なお感じます。 その黒羽の町からおよそ15分ほど北に、寺宿という集落があります。 この地区もまた、歴史と文化の香りを感じるのは 黒羽藩の大名大関氏ゆかりの金厳寺という、立派なお寺があるからでしょうか。 さて、その寺宿には、最近徐々に無くなりつつある習わしが 今でも残っています。 『庚申講(こうしんこう)』と『念仏講』です。 2月上旬の日曜日、地区の寺宿組では 男性たちの集まり「庚申講」が行われました。 9c36463a.jpg
道教をルーツとする庚申信仰では、人間の体には 『さんしの虫』という虫が住み、庚申(かのえさる)の日に 天に昇ってその人の罪を告げ、人間の寿命を縮めると信じられていました。 そのため、庚申の日には男だけで集まって飲食しながら夜を明かし、 『さんしの虫』が天に昇らないよう見張りました。 これが『庚申講』という集まりで、江戸時代に広く行われました。  元々庚申講は2ヶ月おきに1回ずつ、年6回行われていましたが ここ寺宿では、最近では初庚申と仕舞い庚申の年2回になりました。 時代の流れで簡略化されつつあるこうした習わしですが ここでは、まだ続けられている。それは貴重なことです。 今やお年寄りがいなくなると、どんどん無くなっているのですから。 この日は当番のお宅に7名の男性が集まり、家のことや仕事のこと、 集落の行事のことなど様々な話を交わしていました。 お酒を飲む集まりが一番の娯楽だった時代、庚申講は楽しみであり、 情報交換の場でもありました。 そして、庚申講から数日後の昼間 同じく寺宿組では、女性たちで念仏講が行われました。 566426ec.jpg
この日は『ニキ様』と呼ばれる念仏講の集まりで おそらくダキニ天と思われる女神様の描かれた掛け軸をかけ、 お団子をお供えした部屋に集まってお念仏を唱えます。 ef30931b.jpg
この『ニキ様』のほかに、2月中には『地蔵様』、 そして3月のお彼岸には『彼岸念仏』が行われます。 女性たちは地区内の法要でも念仏を唱えに行くのが習わしとなっていて、 こうした習慣を通して集落の結びつきを深めています。 そして、お念仏が終わるとお茶を飲みながら 女同士の話を交わすのも大切な時間でした。 ここ4〜5年の間に、このような念仏講や十九夜講などが急速に失われていますが 寺宿も含むこの周辺の地域には、まだかろうじて残されていると聞き ぜひ番組で取り上げたいと思いました。 集落の住民が、おしなべて同じような生活を送っていた時代が遠くなり、 地域のつながりを確かめ合うことが難しい時代です。 でも、この寺宿ではまだこうした『講』を通じて人々がつながっている。 そんな人々の温かさを、確かに感じたのでした。 e279f167.jpg
この記事の内容は2011年3月7日にに放送終了しましたが、 栃木県のホームページでお聴きいただくことができます。 認定地名、大田原市 寺宿のページはこちら。 ラジオのアイコンがありますのでクリックしてお聴きください。 番組では、皆様からの感想をお待ちしております。 おハガキの場合は〒320-8601 栃木放送「とちぎのふるさと田園風景百選」宛 FAXは028-643-3311 メールはdenen@crt-radio.co.jpまでどうぞ! 「とちぎのふるさと田園風景百選」は栃木県のホームページでもご覧頂けます。

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